UVケア

UV-A・UV-Bが肌に及ぼす影響

UV-AとUV-B

紫外線は波長400nm~280nmの光のこと。

※nmは10億分の1メートル。

UV-Aは紫外線の中で最も波長が長く、400nm~315nmの波長の光をUV-Aと呼んでいます。
UV-Aは地上に届く紫外線の約90%を占めています。

UV-Bが夏の7月~8月の間に特に多くなり、冬になると一気に地上に降り注ぐ量が減るのに対し、UV-Aは4月~9月まで多い状態が続き、さらに冬の間も夏の半分程度にまでしか量が減りません。

UV-Aは年間を通して量の変動が少なく、1年中気をつけなければいけない紫外線であると言えますね。

また量が多いため、買い物の時や室外に洗濯物を干す時など、生活の中のちょっとした時間でも肌へのダメージが蓄積していきます。

UV-Aは透過性が高いため、窓ガラスも透過してしまいます。
このため、室内にいる時や車の運転中であってもUV-Aへの注意が必要です。

さらにUV-Aは肌(表皮)の奥の真皮にまで到達し、真皮にあるメラノサイトを刺激して肌を黒くしたり(サンタン)、表皮にある淡色メラニン色素を酸化させて濃色メラニン色素に変えることもあります。

また真皮内のエラスチン線維やコラーゲン線維を変性させて、シワやたるみの原因を作るのもUV-Aの仕業なんですよ。

UV-BはUV-Aほど透過性は高くないため、ガラスを通り抜けて室内に到達することはなく、また肌への影響も主に表皮にダメージを与えます。

ただし波長が315nm~280nmとUV-Aよりも波長が短いため、エネルギーが強いのがUV-Bの特徴です。

UV-Bが肌に及ぼす影響で最も身近なものは、いわゆる「日焼け」です。

あなたもきっと経験があるのではないかと思いますが、海水浴やスキーなど強い紫外線を大量に浴びると、まず肌が赤くなる日焼けが起こります。

この肌が赤くなる日焼けのことをサンバーンと呼んでいます。

サンバーンは肌が紫外線によって炎症を起こしている状態で、紫外線を受けてから8~24時間でピークに達します。

強い紫外線を大量に浴びるサンバーンを繰り返すと肌の遺伝子が傷つき、皮膚がんの原因にもなるので注意が必要です。

サンバーンの状態が数日間続いた後、今度は肌が黒くなってきます。
この肌が黒くなる日焼けのことをサンタンと呼びます。

サンタンは紫外線によって肌のメラノサイトが刺激を受け、メラニン色素を作ることで起こる現象です。

肌のターンオーバーが正常に行われていると、通常は数ヶ月後には表皮の中のメラニンが排出され、元の肌色に戻ります。

しかし加齢などの原因で肌のターンオーバーが遅くなるとメラニンの排出が進まず、肌の中に残ってシミやくすみなどの原因になるんですよ。

紫外線とは?~太陽光線の種類・紫外線の種類と特徴

紫外線

アメリカ皮膚科学会では肌の老化の約80%が紫外線による影響(肌老化)であると考えられています。

紫外線が肌に及ぼす影響がいかに大きいか、また紫外線対策がいかに大切かが分かる数字ですね。

この記事では紫外線とはどういうものなのかを、分かりやすくご紹介したいと思います。

太陽光線の種類

太陽光線には目に見える光と目に見えない光があります。
目に見える光(可視光線)は人の目には白色に見えますが、プリズム(分光器)を通してみると虹と同じ7色に分かれて見えます。

7つの色は波長の長い方から順に赤・橙・黄・緑・青・藍・紫と並んでいます。
そして、一番波長が長い赤色のさらに外側にある、目には見えない光が赤外線です。

一方、一番波長が短い紫色のさらに外側にある、目には見えない光が紫外線です。

紫外線の外側にはさらに、X線やガンマ線といった光が存在しています。

紫外線の種類

紫外線は波長の長い方から順にUV-A、UV-B、UV-Cの3つの種類があります。

このうち、UV-Cは上空のオゾン層と呼ばれる部分で吸収されてしまい、地上に届くことはありません。

(近年、このオゾン層の破壊が問題とされていることは、あなたもご存知のとおりです)

UV-Bも一部はオゾン層で吸収されますが、大部分は地上に届きます。
UV-Aはそのすべてが地上に届き、地上に届く紫外線の9割を占めます。

人の肌(や頭皮・髪など)に影響を与えるのは紫外線のうち、UV-AとUV-Bだと言えるんですね。

UV-Aの特徴・UV-Bの特徴

紫外線(光)は波長が短くなるほどエネルギーが強くなり、それだけ肌への影響も大きくなってきます。

逆に波長が長くなると、肌や物を透過するようになります。

地上に到達する紫外線の中でも波長の短いUV-Bはエネルギーが強く、肌に浴びると肌が赤くなったり黒くなったりする、いわゆる日焼けを引き起こします。

ただし透過性は少ないので、肌の一番外側の表皮までしか到達しません。

一方波長の長いUV-Aはエネルギーが弱いのですが、肌の表皮を突き抜けて真皮の組織まで到達します。

真皮には肌のハリ・弾力を保つために重要な働きをするコラーゲン線維やエラスチン線維などがあるため、これらに悪影響を与えて肌のシワやたるみなどの原因になるんです。

またガラスなども透過するため、室内にいる時や車を運転している時でも影響を受けます。

さらに量が多いため、買い物や洗濯物を干すときなどでも浴び続けることになり、知らず知らずのうちに肌の中にそのダメージが蓄積します。

強い紫外線を繰り返し浴びると、皮膚がんになる恐れもあるため、単に美容面だけではなく健康面でも紫外線対策は必要だと言えますね。

日焼け止めの基礎知識・正しい選び方・使い方

日焼け止め

紫外線は肌の老化を招くお肌の大敵。
正しいUVケア・紫外線対策は日常のスキンケアにおいて必須のものですね。

この記事では日焼け止めの正しい選び方、正しい使い方についてご紹介していきたいと思います。

SPFとPAについて

あなたは日焼け止めに表示されている、「SPF」と「PA」の意味を正しく理解していますか?

日焼け止めを選ぶ際の基準になる「SPF」と「PA」の意味について、まずは知っておきましょう。

紫外線はウルトラバイオレット=UVと呼ばれます。
そして、波長の短いものから順にUV-C、UV-B、UV-Aと分かれています。

UV-Cは上空のオゾン層で吸収されるため、地上には届きません。

地上に届くUV-B、UV-Aのうち、UV-Bは肌を真っ赤にしたりヒリヒリしたりする「サンバーン」と呼ばれる日焼けを起こします。

またメラノサイトを刺激してメラニン色素を発生させ、シミやそばかすの原因になるんです。

UV-Aの方は、サンバーンが治まった後に肌が黒くなる「サンタン」と呼ばれる日焼けを引き起こします。

UV-Bは表皮までしか到達しないのに対し、UV-Aは表皮の下の真皮にまで達し、シワやたるみ(光老化)の原因になります。

これらの前提知識の上で「SPF」というのは、UV-Bに対する防御力を示し、「PA」というのはUV-Aに対する防御力を示すものです。

「SPF」はSun Protection Factorの略で、UV-Bによっておこるサンバーンの発生をどれだけ遅らせることができるかを数値化したもの。

現在、最も強いものはSPF50+です。

「PA」はProtection Grade of UVAの略で、UV-Aによっておこるサンタンをどれだけ遅らせることができるかを数値化したもの。

現在、最も強いのはPA++++です。

日焼け止めの正しい選び方

長時間の外出や、日差しの強い海水浴や登山などのアウトドアシーンでは、SPF50+、PA++++の、どちらも最高値のものを選ぶようにしましょう。

曇りの日や雨の日、また室内にも紫外線は届きます。
短時間の外出や天気の悪い日でも、SPF値・PA値の低い日焼け止めで紫外線対策を忘れず行いたいものですね。

クリームタイプやミルクタイプ、スプレータイプなどがありますが、好みのテクスチャーのものを選べば良いでしょう。

日焼け止めの正しい使い方

日焼け止めを使う点で注意したいのは、十分な量をムラなく伸ばすことです。
また1度塗ったら終わりではなく、2~3時間おきに塗り直すことも重要です。

ウォータープルーフのものだからといっても、何度も海やプールに入っているうちに薄くなっていきます。

必ずこまめに塗り直すようにしましょう。