皮膚の構造

皮膚はわたしたちの体全体を覆う薄い膜で、外界の刺激からからだを守る役割を果たす人体最大の臓器です。

皮膚全体の面積は1.6平方メートル(畳約1枚分)、皮下組織を除く重さは約3kg、皮下組織を含めると約9kg(体重の約15%)にもなるんですよ。

皮膚の構造とターンオーバー

皮膚は外側から順番に「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3つの層でできています。

表皮はさらに外側から「角質層」、「顆粒層」、「有棘層」、「基底層」の4つの層に分かれています。

表皮の一番深いところにある基底層には、基底細胞が1列に並んで存在します。
この基底細胞が分裂して新しい角質細胞が生まれるんです。

基底層で生まれた角質細胞は有棘層、顆粒層を通り、角質層に達してその生涯を終え、死んで角質細胞になります。

角質層に達した角質細胞は徐々に上に押し上げられ、最後は垢となってはがれ落ちます。

基底層で角質細胞が生まれてから顆粒層まで進むのに約14日、角質層でとどまった後、垢となってはがれ落ちるまでに約14日かかります。

合計28日間で角質細胞が生まれてから垢となってはがれ落ちる肌の代謝を、ターンオーバーといいます。

美肌をキープするためには、肌の新陳代謝であるターンオーバーが正常に行われることが大切なんですよ。

皮膚の各層の働き

角質層

肌の一番外側でわたしたちのからだを守ってくれている角質層は、食品用ラップと同じわずか0.02mm程度の厚さしかありません。

この中に角質細胞がブロック状に重なって並び、セラミドを主成分とする角質間脂質が角質細胞の間を埋めて角質細胞をセメントのように接着しています。

これによって肌の水分をキープし、肌のバリア機能を働かせているんですよ。

真皮

真皮の70%はコラーゲン線維と呼ばれるたんぱく質の繊維でできています。

網目状の構造になったコラーゲンを、所々でつなぎとめる役割をしているのがエラスチン線維です。

そしてコラーゲン線維やエラスチン線維の周囲を埋めるように、ヒアルロン酸などのゲル状物質(基質)が存在しています。

エラスチン線維は肌のハリに重要な役割を果たし、加齢などでエラスチン線維が減少すると、肌にハリがなくなりシワやたるみの原因になるんですね。

皮下組織

皮下組織のほとんどは、いわゆる皮下脂肪です。

皮下脂肪というとあまり良いイメージがないかも分かりませんが、エネルギーを蓄えたり、外側からかかる力から体を守ったり(クッション作用)、体温を守る保温作用を果たしたりと、重要な役割を果たしているんですよ。